舌がヒリヒリと痛む、
口の中がひどく乾く
そういった症状で
お悩みではありませんか?
PROBLEM
口内の不快感や痛みは、
早期治療が重要です
口の痛みや不快感がある場合は、歯科医に相談してください。歯科医はあなたの口腔の状態を診察し、適切な治療方針を提案します。早期に治療を始めることで、症状を悪化させず健康な歯を守ることができます。
MEDICAL CONCEPT
診療コンセプト
大阪梅田のえみは総合歯科 大阪梅田院では、
ドライマウス認定医が年間約400人以上の患者様の
口腔トラブルを治療してきました。
ドライマウスの症状でお悩みの方は、
ぜひ当院にご相談ください。
POINT01
ドライマウス認定医だから
信頼できる
これまで5,600人以上のドライマウスで
お悩みの患者様を診療
ドライマウス認定医が院長である大阪梅田のえみは総合歯科 大阪梅田院は、全国から患者様が来院されています。ドライマウスの原因になる病気、薬などの副作用を把握しているため、原因をしっかりと見極め、患者様第一の治療をいたします。
POINT02
国家資格を持ったスタッフが
安全サービスを提供
歯科専門家のサポート体制で
安心できる
当院は、治療を担当するスタッフ全員が国家資格を持つ歯科衛生士・歯科医師です。そのため、ちょっとした歯のお悩みや疑問にも安心して相談できます。また、患者様のプライバシーを厳守しつつ、治療に関わると判断した情報はしっかりと共有することで、患者様にとっての最善の治療ができるよう努めています。
POINT03
わかりやすい説明で
安心して取り組めます
患者様とお話を重ねた上で
最適な治療をご提案
舌痛症は、舌や口の中が痛む症状ですが、見た目には特に異常がないため、他の人からはなかなか理解してもらえないことがあります。原因も特定しにくいため、病院で診療を受けても「問題ない」「気のせいだ」と返されてしまうことも多いです。
大阪梅田のえみは総合歯科 大阪梅田院では、患者様としっかりお話をすることで、症状やお悩みを正しく把握し、原因を改善するかつ、気持ちに寄り添う治療を行なっています。
舌痛症でお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
POINT04
患者様がリラックスできて
悩みを打ち明けやすい空間
プライバシーに配慮した個室で、治療に集中していただけます
患者様としっかり対話をし、お悩みを伺うために、プライバシーに配慮した個室のカウンセリングルームをご用意しています。また、お子様連れの患者様でも安心してお話をしていただけるように、託児所もご利用いただけます。
口の中の渇きや口内炎でお悩みの方
ドライマウス治療
保険内治療
ドライマウスの治療に精通した認定医が治療します
こんな方におすすめ
- 口の中で乾燥やネバつきを感じる
- 食べ物を飲み込みにくい
- 口の荒れや口内炎ができやすい
ドライマウスは、唾液の分泌量が少なく口の中が乾燥する症状です。放置すると感染症や舌の痛み、味覚障害などの症状が出ることがあります。また、ひどくなると出血することもあります。
症状の程度や原因を特定するために、口の中の水分量や唾液の分泌量の検査、血液検査を行います。治療では、唾液の分泌を促すための保湿剤や薬、漢方薬などを使用します。また、寝ている間は口呼吸を防ぐためにマウスピースを使用することもできます。
必要に応じて、内科の主治医と連携して治療を行います。
保険内治療
ドライマウス治療の流れ
-
STEP01
初診カウンセリング
患者様の心配ごと、悩み、治療に関する疑問、ドライマウスになる生活習慣に関して詳しく伺います。不安なことやわからないことは、何でもご遠慮せずお聞きください。十分納得いくまでお話し合いしましょう。治療方針、期間、費用等について詳しくご説明します。
-
STEP02
精密検査
シェーグレン症候群は、自分の体を攻撃する自己免疫疾患の一つです。口や目などの粘膜が乾く症状が特徴で、ドライマウスの原因にもなります。原因特定のために、涙や唾液の量を調べたり、唇を切って組織を採取したりする検査が行われます。これらの検査はすべて国で定められたものです。
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STEP03
診断結果説明と
治療計画立案歯科衛生士・歯科医師よりカウンセリング・精密検査の結果をご説明します。ご自身の歯・お口の中・その周囲がどういう状態なのかを把握して頂きます。その上でどのように治療を進めていくかを我々と一緒に計画していきます。
-
STEP04
治療
ドライマウスを根本から治療するためには、
・口呼吸
・糖尿病や高血圧などの生活習慣病
・ストレス
・食生活
・生活環境
上記の改善などが必要です。口呼吸が原因の場合は、唾液腺マッサージと口の周りの筋肉トレーニングを実践することで改善することができます。マッサージは、優しい力で押し、唾液が出てきたことを実感できればOKです。マッサージやトレーニングの回数や時間は決まりはありません。 -
STEP05
歯のクリーニング
ドライマウスになると、食べ物を飲み込みにくくなったり、口臭がしたり、虫歯や歯周病のリスクが高くなったりします。
ドライマウスの治療には、唾液分泌を促進する薬物療法や、歯のクリーニングなどがあります。歯のクリーニングでは、歯石や歯垢などの汚れを取り除き、歯面をツルツルにして、口の中の細菌を減らすことができます。また、歯磨きやうがいを丁寧に行うことも、ドライマウスの予防に効果的です。 -
STEP06
メンテナンス
治療後は、定期検診を受けてください。検診では虫歯や歯周病の検査、歯垢や歯石の除去を行います。日々の歯磨きと定期的な検診を組み合わせて、お口の健康を維持しましょう。
舌の口腔トラブルにお悩みの方へ
舌痛症
保険内治療
口内で痛みや不快感をお持ちの方は、
お気軽にご相談ください。
こんな方におすすめ
- 舌の痛みやしびれを感じる
- 痛む場所が移動することがある
- 痛みが時間帯によって変わる
舌痛症は、舌に痛みやしびれを感じたり、舌に白い苔のようなものが付着したりする症状です。ドライマウスや口腔カンジダ症、ストレスなどが原因で発症することがあります。
舌痛症の治療は、原因によって異なります。ドライマウスの場合は、保湿剤や唾液分泌を促進する薬を使用します。口腔カンジダ症の場合は、抗真菌剤を使用します。ストレスが原因の場合は、ストレスを軽減する方法を見つけることが重要です。基本的には歯科で治療を行うことができますが、対応しきれない場合は、内科や心療科に紹介されることもあります。
舌痛症の症状が気になる場合は、早めに歯科を受診してください。
保険内治療
舌の痛みに効果のある
抗うつ薬も使用いたします。
混乱した神経の痛みを和らげるために、鎮痛効果のある抗うつ薬が処方されることがあります。うつ病と間違えられやすいですが、舌の痛みを治すために使用されます。これらの薬は副作用としてドライマウスを引き起こす可能性がありますが、慎重に処方を行いますのでご安心ください。
舌痛症治療の流れ
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STEP01
初回カウンセリング
お口に関するお悩みやご質問は何でもご相談ください。治療方針や期間、費用などについて詳しくご説明いたします。また、お痛みや緊急性のある症状の場合は緊急処置もいたします。
-
STEP02
精密検査
舌やお口の中の状態を把握するために、唾液検査・レントゲン写真の結果を見ます。また、舌に関するお悩みをヒアリングし、治療方法を検討します。
-
STEP03
診断結果説明と
治療計画立案担当の歯科衛生士が検査結果を15-30分ほど説明し、担当の歯科医師が30-60分ほど専門的な知識に基づいて説明します。その上で、患者様の歯・お口の中・その周囲の状態を把握し、治療計画を立てます。
-
STEP04
治療
治療は1~4週間ごとに行います。治るまでには長い時間がかかることもあります。すぐに結果を求めるのではなく、焦らず根気よく治療を続けることが大切です。症状に応じて、作用と副作用のバランスが合う薬を処方します。具体的には、漢方薬、うがい薬、抗真菌薬、ビタミン剤などです。また、以下のような療法も効果的です。
・マウスピースや舌保護床の装着
・ドライマウス治療
・認知行動療法 -
STEP05
歯のクリーニング
舌に歯垢や歯石が付着すると、舌を傷つけることがあります。そのため、口腔内を清潔に保つことは、舌痛症の治療のひとつです。歯科医院で歯垢や歯石を除去するクリーニングを受けることで、歯面をツルツルにし、口腔内の細菌を減らすことができます。
-
STEP06
メンテナンス
治療後はメンテナンスを目的に、定期検診の受診をおすすめしております。ご来院の際は虫歯・歯周病の検査、歯垢や歯石の除去などを目的にした歯のクリーニングを行います。セルフケア,歯科医院でのメンテナンスを組み合わせ、健康維持に努めましょう。
CASE
ドライマウス・舌痛症治療症例集
ドライマウス・舌痛症の
症例集の一部をご紹介いたします。
よくある質問
ドライマウス/舌痛症治療で
よくある質問に回答します。
- ドライマウスの原因を
教えてください。 -
口が渇く原因は、食生活、精神的ストレス、緊張、薬物、年齢、口呼吸、その他病気などがあります。
食生活
ファーストフードや食事をよく食べると、唾液が十分に分泌されず、口が渇くことがあります。また、口呼吸をすると、唾液が蒸発してしまい、口が渇くことがあります。精神的ストレス、緊張
交感神経が刺激され唾液の分泌が抑制されます。そのため、ストレスや緊張を溜めないように、楽しくゆとりある生活を心がけましょう。薬物
抗うつ剤、鎮痛剤、抗パーキンソン剤、降圧剤などの多くの薬物が、唾液分泌の低下を副作用としています。薬を服用している場合は、担当医に相談して、薬の量を減らすなど対策をしましょう。年齢によるもの
加齢と共に口や顎の筋力に低下や萎縮がおこり、唾液分泌量が低下します。そのため、70歳以上では、男性16%、女性25%の低下があります。80歳では、老人性萎縮により25%以上の低下があります。口で呼吸する(口呼吸)
鼻炎などの鼻疾患や癖などで口で呼吸をすれば唾液は蒸発してしまい、口が渇く原因となります。
鼻疾患の治療や癖をなおしましょう。その他病気など
浮腫、脱水症、糖尿病、シェーグレン症候群、放射線、骨髄移植などが、口が渇く原因となります。口が渇く場合は、原因を突き止め、適切な対策をとることが大切です。
- ドライマウスは放置すると、
どんな問題がありますか? -
ドライマウスとは、口腔内の唾液分泌量が減少する病気です。口の渇き、唾液の粘り気などの症状が現れ、放置すると口腔内の痛み、ものがうまく飲み込めない、虫歯、口臭、味覚異常、粘膜の赤みや斑点、舌の形状が平らに、舌の光沢、溝舌、口角の炎症などの症状を引き起こすことがあります。
ドライマウスの原因は様々で、加齢、ストレス、薬の副作用、甲状腺の病気、糖尿病、乾燥症などが挙げられます。ドライマウスの診断は、問診、口腔内診査、各種検査などを行い、唾液分泌量を測定することで行われます。
ドライマウスの治療法は、原因に応じて異なります。加齢やストレスが原因の場合は、生活習慣の改善、薬物療法、レーザー治療などが行われます。薬の副作用が原因の場合は、薬の変更や中止が行われます。甲状腺の病気や糖尿病が原因の場合は、これらの病気の治療を行うことでドライマウスが改善します。乾燥症が原因の場合は、保湿剤や加湿器の使用などが行われます。
ドライマウスは、合併症を含めた放置すると様々な問題を引き起こすため、早期の治療が大切です。ドライマウスの症状が気になる場合は、歯科医院または医療機関を受診してください。
- なぜ口が乾燥すると
虫歯になりやすいのですか? -
ドライマウスになると、口が乾燥し虫歯菌が繁殖しやすくなります。また、唾液には虫歯菌を抑える抗菌物質が含まれているため、唾液が減ると虫歯になりやすくなります。
ドライマウスの人は、口の乾燥を改善するために飴やガムを噛むことが多いですが、それによってさらに虫歯になるリスクが高まります。ドライマウスの人は、虫歯になりやすく、治療も大変なため、早めに歯科医院を受診しましょう。
- シェーグレン症候群とは
どんな病気ですか? -
シェーグレン症候群とは、涙腺や唾液腺などの外分泌腺の機能低下によって、ドライアイやドライマウスなどの乾燥症状を伴う自己免疫疾患です。
シェーグレン症候群の原因は不明ですが、自己免疫疾患の一つと考えられています。つまり、自分の体に異物として認識されたタンパク質が、免疫系によって攻撃され、外分泌腺が破壊されると考えられています。
シェーグレン症候群の症状は、ドライアイ、ドライマウスが最も一般的です。
シェーグレン症候群の治療法は、根本的な治療法はありません。そのため、症状を緩和するための対症療法が行われます。対症療法には、点眼薬や人工涙液、唾液分泌促進剤などの内服薬、加湿器の使用などがあります。
シェーグレン症候群は、放置すると合併症や様々な健康問題を引き起こすため、早期の治療が大切です。もし、ドライアイやドライマウスなどの症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
- 内科や耳鼻科で診てもらっても
「問題ない」と言われます。
このままでいいのでしょうか? -
舌痛症(ぜっつうしょう)の可能性があります。
舌痛症は、舌の痛みやしびれ、灼熱感などの症状が続く慢性的な舌の病気です。原因は不明ですが、ストレスや疲労、ドライマウスなどの影響で発症すると考えられています。舌痛症の治療法は、原因によって異なりますが、一般的には薬物療法や心理療法が行われます。舌痛症の症状には、次のようなものがあります。
舌の痛み
舌のしびれ
舌の灼熱感
舌の異常な感覚
味覚異常
舌の腫れ
舌の乾燥
舌の違和感舌痛症の原因は不明ですが、次のようなものが考えられています。
ストレス
疲労
ドライマウス
ビタミンB12の欠乏
甲状腺機能の異常
歯ぎしり
舌がん舌痛症の治療法は、原因によって異なります。一般的には、次のようなものが行われます。
薬物療法:痛みやしびれを抑えるための薬が処方されます。
心理療法:ストレスや不安などの心理的な要因を改善するための療法が行われます。
生活習慣の改善:十分な睡眠をとったり、バランスの取れた食事をとったり、ストレスを減らすようにしたりすることで、改善が期待できます。舌痛症は、早期に治療することで症状が改善する可能性が高い病気です。舌に痛みやしびれなどの症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
- 舌に深い割れ目があるのですが、
大丈夫でしょうか? -
舌の割れ目は、溝状舌と呼ばれる病気です。 先天的な形態異常が主な原因ですが、舌への外傷や炎症などが原因になることもあります。 通常は形状の異常以外に症状はありませんが、溝やシワの内部に汚れが溜まって細菌感染を引き起こし、痛みや腫れを生じることもあります。
舌に割れ目ができたときには、まず原因を特定することが重要です。 先天的な形態異常の場合は、特に治療の必要はありません。 舌への外傷や炎症が原因の場合は、原因を特定して治療することで、割れ目を改善することができます。
症状が見られた場合には以下のことに注意しましょう。
十分な水分補給をする。
口腔内を清潔に保つ。
舌を噛まないように注意する。
これらのことに注意することで、割れ目を改善し、細菌感染を予防することができます。もし痛みや腫れなどの症状がある場合は、医師の診察を受けてください。
- 舌痛症にはどんな症状が
当てはまりますか? -
舌痛症は中高年の女性に多く、代表的な特徴は以下のような症状です。
・舌に痛みやしびれがある。
・舌が乾燥している。
・舌がザラザラしている。
・舌の味覚が変化している。
・舌癌が心配だ。
・不眠症や頭痛などの自律神経症状がある。
・CTやMRIでは特に問題はないと言われる。
- ドライマウスはどうすれば
予防できますか? -
ドライマウスは、食生活、ストレス、薬物、加齢など、さまざまな原因が重なって発症します。生活習慣を見直して、一つずつ改善していきましょう。
唾液腺をマッサージする。
ゆっくり噛み応えのある食品を食べる。
楽しくゆとりある生活を心がける。
薬の量を減らすなど、担当医と相談する。
保湿剤を使う。
これらの対処法を実践することで、ドライマウスの症状を改善することができます。
- 特に寝ている時や朝起きた時に口の中が
乾燥・ネバネバした感覚になります。 -
ドライマウスの症状が寝ている時や朝起きた時に現れる場合、カンジダ菌の繁殖や口呼吸が原因である可能性があります。
カンジダ菌の繁殖
寝ている時の口腔内は菌の繁殖に最適な環境(温度、湿度)であるため、カンジダ菌や様々な細菌が繁殖し、口腔内のネバネバ感を引き起こす可能性があります。治療には抗真菌剤が効果的です。また、歯磨きを念入りに行い、就寝前に口腔内の菌をできるだけ減らす丁寧な口腔ケアを行うことも大切です。口呼吸
口呼吸に唾液が蒸発してしまい、口腔内の乾燥感やカンジダ菌の繁殖がネバネバ感を引き起こす可能性があります。カンジダ菌は誰の口の中にも存在しますが、唾液で洗い流されて悪影響がないことがほとんどです。しかし口呼吸が多い人に関しては、呼吸の際に唾液が蒸発してしまい、洗浄作用が働かずに菌が繁殖してしまうのです。口呼吸の原因には、鼻炎や口腔周囲筋の衰えなどがあります。鼻炎の原因など鼻閉塞の解消を考えたり、上向きで寝ないようにしたりすることで、口呼吸を改善することができます。それでも改善しない場合は、ナイトガード(歯ぎしり防止装置)の使用が効果的です。夜の乾燥感を解決するには、保湿剤との併用などが効果的です。
- ある特定の状態の時に乾燥、ネバネバした感覚が
あるのはなぜですか? -
緊張や強いストレスを受けると、交感神経が優位になり、唾液の分泌が抑制されます。その結果、口内の潤いがなくなり、ネバネバしてきます。
原因解明のためには、普段のライフスタイルを見直し、口内で乾燥感やネバネバ感が起きやすいタイミングについて考えることが効果的です。
症状が深刻な場合は、SNRI、SSRIといった気分を落ち着かせるお薬を服用することも効果的です。
具体的には、以下の対処法が考えられます。・リラックスできる方法を見つける(深呼吸、ヨガ、音楽鑑賞など)
・適度な運動をする
・十分な睡眠をとる
・水分をこまめにとる
・刺激物やアルコールを控えるこれらの対処法を試しても改善しない場合は、医師に相談することをお勧めします。
- 薬の着服がドライマウスに
影響することがありますか? -
花粉症の時期や風邪をひいた時に、鼻炎に効くという薬を飲んだら、鼻以外にも目、口などあらゆるところが乾いた経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
ドライマウスの原因には、さまざまなものがありますが、その中でも、薬剤による副作用が原因で引き起こされるものは「薬剤性ドライマウス」と言われています。
薬剤性ドライマウスを引き起こす薬剤としては、向精神薬、降圧剤、抗コリン剤、抗アレルギー剤などがあります。
これらの薬剤を服用している方は、ドライマウスの症状が出ることがあります。
薬剤性ドライマウスの症状が気になる場合は、内科の医師に相談して、薬剤の減量や休薬を検討しましょう。ただし、現在服用中の薬を減量や休薬できないケースも少なくありません。
その場合は、保湿剤や漢方薬などで対処します。
- 口の渇きが収まらないのですが、
水をたくさん飲んで大丈夫でしょうか? -
水を飲みすぎると、胃液が薄まり、胃腸の調子が悪くなることがあります。また、満腹感から十分な栄養のある食事ができなくなることもあります。
水を飲む代わりに、口に含んでうがいをするようにするとよいでしょう。症状や検査の結果によっては、漢方薬やシェーグレン症候群の薬を服用したり、口の中に保湿剤を使用したり、夜にマウスピースを装着したりするなどの治療を行うことも効果的です。
それぞれの症状に合わせて、治療していくことが大切です。
- 舌がひび割れているのは
ドライマウスですか? -
ドライマウスになると、舌の粘膜が乾燥して、舌にひびが入るようになります。これを「溝状舌」といいます。溝状舌による影響としては、溝の部分に炎症を併発し、軽い痛みや刺激物による痛みを感じます。
溝の形態は、
・数本の溝
・不規則で小さい溝
・舌中央に大きな溝があり、ここから小さな溝が左右に出ている形のもの
・舌縁に放射状にみられるもの
・舌全体に分布するもの
などがあります。溝状舌の溝の部分は唾液による洗浄作用が悪くて不潔となりやすく、軽度の炎症やカンジダ症を併発することがあります。また、全身疾患は認められませんが、高齢者に溝状舌を認めることがあります。
溝状舌の症状は、ときに疼痛を自覚しますが、時間が経つと共に治っていく場合が多く、経過は良好です。痛みや腫れが見られる場合には、うがい薬や口腔用軟膏を使用し対策することもあります。
- 糖尿病の影響で口が渇くのですが、
治りますか? -
糖尿病の症状でよく知られているものの一つは、口やのどの異常な渇きです。糖尿病になると、尿に糖が含まれます。糖を含んだ尿は浸透圧が高く、水を尿管に引き寄せる力が強くなります。その結果、多量の尿が排泄され、全身的に脱水症状が慢性的に起こり、ドライマウスが生じます。糖尿病によるドライマウスは、脱水症状が原因の一つです。
治療は、内科で糖尿病をコントロールし、歯科で漢方薬を処方します。また、保湿ジェルや人工唾液を使用するなどの対症療法を行います。
- 特定の状態の時に
乾燥感・ネバネバ感があるのですが、
なぜそうなるのでしょうか? -
緊張や強いストレスを受けると、交感神経が優位になり、唾液の分泌が抑制されます。その結果、口の中が乾燥し、ネバネバしてきます。
普段の生活を見直し、口の乾きやネバつきが起こる原因を考えることで、治療方法を見つけることができるかもしれません。
症状がひどい場合は、気分を落ち着かせる薬(SSRI、SNRIなど)を服用することも効果的です。
- 唇と目の検査は
なぜ必要なのですか? -
ドライマウスの原因の一つにシェーグレン症候群があります。シェーグレン症候群とは、涙液分泌の低下(ドライアイ)、唾液分泌の低下(ドライマウス)などの乾燥症状を伴う自己免疫疾患です。
この病気は、自分の唾液を分泌する組織や目の涙を出す組織を自分の細胞が攻撃してしまう病気です。病気の診断には、唾液腺の組織を採取して顕微鏡で攻撃する細胞の有無を確認します。また、涙の量を測ることも、診断基準の一つです。
シェーグレン症候群は、一般的に中年女性に多く、50歳代にピークがあります。しかし、高齢者や子供を含む若者にも見られます。また、関節リウマチなどの膠原病の患者によく発症します。
- 漢方薬を飲んでますが、
効果を実感できません。 -
ドライマウスの治療に漢方薬を使用することがあります。当院の方針では、シェーグレン症候群ではない、うがい薬や保湿剤では改善されない方に服用して様子を見て頂いています。
漢方薬は、症状や個人差により効く場合と効かない場合があります。一方、副作用が比較的少ないのが特徴です。
漢方薬には即効性はありません。しばらく継続して服用することで、徐々に効果が現れます。
効果が少ない場合は、主治医の先生と相談して、種類を変えてみるのも一つでしょう。
- 高血圧の薬を飲んでいる影響で
口が乾きます。 -
薬を飲む前は問題がなく、薬を服用している時だけ口が渇く場合は、病気が原因のドライマウスではなく、薬剤性のドライマウスの可能性があります。
一般的に、降圧薬、利尿薬、抗ヒスタミン薬、抗うつ薬、抗不安薬、鎮痛薬などの薬剤は、副作用として口腔乾燥を引き起こす可能性があります。それ以外にも、口渇を引き起こす薬剤はたくさんあります。日本医薬品集のデータベースでは、副作用に口渇を挙げている薬剤は約600種類にものぼります。
多くの場合、薬は全身状態の安定のために必要です。そのため、ドライマウスの治療は、漢方薬や保湿剤を使用するなどの対症療法となります。
- シルマーテスト、
サクソンテストについて
詳しく教えてください。 -
シェーグレン症候群の診断には、シルマーテストとサクソンテストがよく用いられます。
シルマーテストは、涙の量を測定する検査です。眼の涙点上に細い濾紙(涙紙)を挟んで5分間まぶたを閉じ、濾紙にしみこんだ涙の量を測定します。正常と判断できる指標は5分間に10mm前後涙が出ることです。涙の出る量が5mm以下だとドライアイが疑われます。
サクソンテストは、ガーゼに吸収した唾液量を測定する検査です。最初にガーゼの重量を計っておき、2分間噛んだガーゼの重量との差分を唾液分泌量とします。2g/2分以下が唾液分泌の低下基準とされています。
これらの検査の結果から、シェーグレン症候群の診断が下されます。
- 唾液分泌促進薬が
効く理由を教えてください。 -
唾液腺は交感神経と副交感神経の両方から支配されていますが、主な唾液分泌は副交感神経の刺激によって引き起こされます。副交感神経が放出する物質、アセチルコリンが、ムスカリン性アセチルコリン受容体に結合し、唾液腺の分泌を促進します。
セビメリン塩酸塩水和物は、唾液腺や涙腺に作用して分泌機能を促進する薬剤です。シェーグレン症候群に伴う口腔乾燥症状の治療に用いられる有効な薬剤です。副作用で、消化器症状(嘔気や腹痛など)や発汗などが起こることがあります。ただし、消化器症状は内服量を1~2週毎に増量することにより回避することができます。